Amber Times ~琥珀色のあるこほる~


~Barと云ふものは、琥珀色に満ちてゐる。

其れは時にウヰスキーのやうなアルコホルの色であり
其れは時にBarを照らすやうなラムプの色であり
其れは時にBarを支えるやうなカウンタァの色である。

Barで過ごす時間が琥珀色に彩られてゐるのは
すなはち時間其のものが、Barという琥珀に囚はれたために他ならない。

Barと云ふものは、琥珀色に満ちてゐる。~

酒行記 九月廿六日

明日は愈々、最後の親不知を抜去する時。文字通り、我が口腔内の最後の牙城を崩す時である。

切開をするやら、顎の骨を削るやらと、聞くだに戦々恐々だ。

ひとまず斯様な事は忘れて、本日はウヰスキー・デーだ。

一軒目はスコッチハウス・クランにて。

一杯目、"GORDON & MACPHAIL" STRATHISLA 1998 Reill Sherry Butt,
1998-2011

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二杯目、GLEN MORAY

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今回は飲まなかつたが、奥に見へたワインバレルで熟成させたGLEN MORAYと云ふのは興味深い。次の機会に是非頂かうと思う。

二軒目、Bar 無路良

兼ねて聞いてゐた、GLEN KEITHの冷凍を頂く。

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成る程、これは面白い。
此れなら暑い季節でも飲む気がすると云ふものだ。
いっそ、夏になつたら"冷やしキース始めました"などと張り紙をしては如何か、と巫山戯た事を云いながら次の一杯。

折角なので、次も同じくGLEN KEITHを

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GLEN KEITH 1976 for 信濃屋

此方は逆に冷凍してしまうのは余りに勿体無いであらう。
ゆつくり、しみじみと味わう。

三杯目、"GORDON & MACPHAIL"HIGHLAND PARK 1983 9Y.o

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此れもまた素晴らしい一杯。
ほんのり焼き塩のやうな潮からさが印象的である。

四杯目、Ichiro's Malt "CHICHIBU THE PEATED"

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此れは凄い。ピートの香りが非常に心地よい。
恐るべきは、このウヰスキーの熟成年数が僅か3年という点である。
3年でこれ程のものが出来上がるとは……。

然し、これ以上年数を重ねて美味くなるかといへば、一概にそうでもないらしい。何せ秩父といへば冷涼とは程遠い気候である。熟成を通り越して劣化になる可能性も高いとか。

いずれにしても、短期間熟成で美味いウヰスキーが飲めるというのは素晴らしいことである。

翌日まで酒が残ると、抜歯に差し支へるのでけふはこの辺りで切り上げやう。嗚呼、早く全て抜き去つて楽になりたいものだが。

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