Amber Times ~琥珀色のあるこほる~


~Barと云ふものは、琥珀色に満ちてゐる。

其れは時にウヰスキーのやうなアルコホルの色であり
其れは時にBarを照らすやうなラムプの色であり
其れは時にBarを支えるやうなカウンタァの色である。

Barで過ごす時間が琥珀色に彩られてゐるのは
すなはち時間其のものが、Barという琥珀に囚はれたために他ならない。

Barと云ふものは、琥珀色に満ちてゐる。~

酒呑礼賛

大いなる黄昏に乾杯を。
昨日日曜日に、あの札幌バー読本を求めて古本屋巡りを久しぶりにすることに。

古本屋といい、骨董品屋といい、懐古趣味の小生にとってはまさしく宝物庫であるが
何ゆえに古いものと言うのは斯くも蠱惑的な香りを放つのか。

ホコリっぽく、湿っぽく、そして仄かに黴臭いあの香りは、
古道具屋も古本屋も何故か共通している。
あの香りにいつまでも包まれて居たいと思うのは小生だけでは無い筈である。

さて、結果として収穫は無かったのだが、代わりに良い本を見つけた。

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先だってMixiの知己の方が紹介されていた “The Whisky” 。
お値段50円也となれば即買いである。色褪せた頁の色が実に堪らない。

ページをめくるたび、かつては入手可能でも今はもう手に入らないであろう
ウィスキーの瓶たちが現れてくる。
確かにこれは懐古趣味の酒呑みにとっては至宝の逸品と言えよう。

然し乍ら、小生が一番感銘を受けたのは冒頭の開高健、吉行淳之介のコラムであった。
何とまあ、酒飲みの心をくすぐる文章か。

”ウィスキーはやはり生でやってほしい。瓶をドンと置き、ピッチャーに清冽な水をなみなみとみたし、ゆったりとすわって大いなる黄昏を迎え入れるという具合であって欲しいのである”

「大いなる黄昏」とはまさしく至言であろう。

吉行淳之介の酒をめぐる断想もまた善い。

“若者にとって酒は大人への勲章である。だから、無闇に飲む。大量に飲むほど、大人に近づけたような錯覚がある。反吐を吐き、乱暴狼藉を働き、大声で泣き喚いたりする。それでよい。醜態を繰り返しているうちに、酒のよさ悪さが自ずから分ってくる。自分の適量も、分ってくる”

引用しだしたら止まらないのでこの程度にしておくが、恐らく今はもう無いであろう酒瓶たちを肴に、作家達の酒呑礼賛の文を読む贅沢さは何にも替え難いものである。

“かくて、われらは今夜も飲む。確かに芸術は永く、人生は短い。しかしこの一杯を飲んでいる時間ぐらいはある。”

黄昏に乾杯を。そして古き良き時代の酒達に敬意と礼賛を。

酒:THE GLEN LIVET 12Years
BGM:Louis Jordan~Let The Good Times Roll~

テーマ : お酒
ジャンル : グルメ

コメント

§

この前は会場に遊びに来てくれて
そして、写真をどうもありがとぉーー(#´∀`#)
おかげさまで無事、会期を終了しますた。

貧乏なので
骨董品を集められない晴玉だけでども、
アンティークを思わせる
重厚なアクセサリーや什器を
今後も作ってまいりますゆえ
また見に来てやってくれ~~~★

§

>はれた殿

こちらこそ、拙作をお使いいただき恐縮の至り。
また個展を遣る時は見に行くけども……デジカメはちゃんと携帯したまへ。

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