Amber Times ~琥珀色のあるこほる~


~Barと云ふものは、琥珀色に満ちてゐる。

其れは時にウヰスキーのやうなアルコホルの色であり
其れは時にBarを照らすやうなラムプの色であり
其れは時にBarを支えるやうなカウンタァの色である。

Barで過ごす時間が琥珀色に彩られてゐるのは
すなはち時間其のものが、Barという琥珀に囚はれたために他ならない。

Barと云ふものは、琥珀色に満ちてゐる。~

酒行記 十一月二日

めづらしく、週末の割りに天気が良い。

再来週に旅行を控へてのみに出るかどうか迷つてゐたが、たまの天候に恵まれたならば行かねばならない。

一軒目はBar PROOFへ。

一杯目のサイドカーを飲み終へ、前々から飲んでみたいと思つていたNorth Portを頂く。

"UD Rare Malts" NORTH PORT 1979 19y

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感無量の一言。下手な評価は必要なからう。

段々と、飲むウィスキーが斯様なレアーな銘柄になつてきてゐるやうな気がする。少し、いや大分ゼイタクかなとは思ふが、他に金を遣うやうなアテもなし。

二軒目、カクテルコーナー・ラルセン

一杯目、たまにはタリスカーのチャーチルから別のを試して見やう、と云ふことで、今回はJURAを使つてのチャーチル。

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問題なく美味いが、タリスカーに勝る必然性と云ふ者が感じられない。タリスカー・チャーチルを超へる物を見つけるのはなか/\難しさうだ。

二杯目、H氏にジン・フィズをお願いする。味を云々するほど小生の舌は肥へてゐないので、結局のところ美味いとしか言いようがないがそれで良い。半可通が下手にしたり顔で講釈すること程滑稽な事はない。

三軒目、Bar Adonisへ

けふは割りと空いているナァ、と思つてゐると、そこは矢張り週末土曜日。カウンターはともかく、ボツクス席はあつと云ふ真に埋まつてしまう。おすゝめがある、と云はれて出てきたのは、小生の好きなジョニ黒、しかも特級品。タリスカーの印象が強く感じられる此の一本は、現行のジョニ黒とは全く似て非なるものであらう。これはストレートでこそ飲むべきだが、現行のジョニ黒がストレートに耐へ得るかと問はれれば、否をつけざるを得ない。盲目的に特級を信奉するのも如何なものかとは思うが、しつかりと保存されてゐた特級のブレンデッドの凡そは疑いやうもなく美味く、現在のそれと比較することが躊躇われる。最近十二年から十三年に変はつて、著しく味の落ちたワイルドターキー然り、限られた資源であるウィスキーを、ある程度の味を維持しながら大量生産するには、如何しても品質を多少落とさゞるを得ないのか。これを企業努力と見るか、現代商業主義に於ける堕落を示唆してゐると見るか。

酔つてゐるとまつたく箸にも棒にもかゝらないやうな愚語ばかりで筆が滑ること此の上ない。

3杯目、Massenez Eau-de-Vie Poire Williams

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洋ナシのオー・ド・ヴィー。見事なまでのラ・フランスの香り。冷凍庫でキンキンに冷やした此れは、夏にかき氷などに掛けて喰ふて見たらさぞや美味からう。

テーマ : お酒
ジャンル : グルメ

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